First Love ~君がくれたもの~
「ミリアちゃん・・」
「ミリアでいいわ」
雄平の言葉に被さる様に言って雄平を見上げた。
「ミリアはどこから来たの?」
「・・・・・」
その問いに今まで一心に食べていたクレープから手が止まって俯いたかと思うと、顔をあげて空を見つめた。
「・・遠いとこ」
その姿はあの日、一人海辺で涙を流しながら遠い空を見つめていた姿と重なった。
何かそれは聞いてはいけなかった事の様に思えて、話題を変える事にした。
「年はいくつ?」
「9歳よ」
「おれより2つも下かよ!」
2つも下の女の子に自分はいったい何回叩かれたのだか・・・
考えると情けなくなってくる。
ため息をつきながらミリアと目が合うとなぜかあっかんべーをされた。
・・・おれ、あいつに何かしたか??