First Love ~君がくれたもの~

「あっ。ミ・・坊や、コチの実はいかが?」

と、コチの実を差し出す商店街の優しそうなおばさん。
コチの実を受け取り、ひとかじりする。甘酸っぱい香りが口の中いっぱいに広がってなんとも美味。

コチの実はこの土地の名産でミリアの大好物である。

マックスはその後をすまなそうにお金を払っている。

この街の人達はミリアの変装をわかっていた。
おしのびといっても気づかれてないと思っているのはミリアただ一人。
街の人達にとっては恒例行事になっているのだ。

ミリアのつたない変装に街の人達は笑いを堪えるのに必死だ。

そうはいっても、民からとても愛されてるミリアは行く先々で声をかけられる。
ミリアの周りにはとても愛が溢れていた。

そんなミリアをマックスは穏やかな瞳で見ていた。



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