First Love ~君がくれたもの~
「・・・兄、さま・・」
「リア・・ミリア・・・!」
ミリアは自分を呼ぶその声に反応するように目をあけた。
消毒液の匂いがする・・・
どうやら自分は寝かされているようなのだが、ここがどこかはまるでわからない。
「・・・比呂?」
自分を心配そうに覗きこむ比呂と目が合った。
・・・・ああそうか、ここは地球なんだ・・・
さっき見ていたのは夢なんだ・・・
ここには、兄さまも・・・母さまも・・・父さまも・・・ミルも、誰もいない。