明日を信じて
「あたしねー、心臓が悪いんだぁ。だからね、20さいまで生きれるか分かんないだぁ」
男の子は黙ってあたしの話しを聞いていた。
「こんな話し聞きたくないよね!亮くん、いつ退院するの?」
「二週間後くらい」
「どうして、こんなに怪我しちゃったの?大丈夫…?」
あたしは、事故か何かかと思っていた。
「別に。」
「ふぅん。お母さんとか、お見舞いに来ないの?」
「俺にはお母さんなんていないよ。父親だって……」
その続きは言わなかった。