わたあめ。(更新中)
「ありがとう、結花♪」
「いえいえ。値段もお手頃だしね」
「これで一万しないなんて安すぎだよぉ」
あたしが撮影で着たのは
たしかブランドものらしく
めっちゃ高かったけど…
ここは安くてカワイイの
あるってスタイリストさんに
聞いたんだ。
「……あれ??結花じゃん」
え??
「あ、大雅くん!!」
そこには大雅くんが。
……うん、私服もカッコいいね。
「じゃ、結花、美優は雅のとこ行ってるからねぇ」
なぜか含み笑いをした美優は
そそくさと雅のところへ
行ってしまった。
なんなんだ??一体……。
「もしかして、祭のために浴衣買いに来たのか??」
「そうだよ。2人に選んでって言われちゃってね」
「じゃあまだ結花は浴衣選んでないの??」
「あたしは撮影のあとそのまま行くから、買う必要ないんだ」
午前中はお祭り撮影なの。
なんか、
そのブランドの社長さんが
着た浴衣をあたしたちに
プレゼントしてくれるんだって。
だから、そのまま行っちゃおうと思って。
「なんだ。どんな浴衣着るのか見れると思ったのに」
残念そうな顔。
「お楽しみだからね」
「分かってるよ。あいつら待ってんじゃん。また明日なっ」
後ろを見ると、
雅たちが会計を済ませて
あたしを待ってる。