わたあめ。(更新中)







「やっぱ驚くよな。急に」




ずっと黙っていた吉村くんは、
ようやく口を開いた。





「……どうして??」


おかしい。


吉村くんは、雅の彼氏。




これはなにかの冗談…?





「……いつのまにか好きになってた。雅とは別れるつもり」



……でも。




「……ごめん。付き合えない」




「それは俺が雅の彼氏だから??」




強い風が吹く。



「それもあるけど、ちがう。」



「じゃあ好きな人がいるのか??」



吉村くんからの質問攻撃に、
あたしはきちんと返す。






「それも違う。でも、好きじゃない人と付き合うことは、あたしにはできないからっ」








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