わたあめ。(更新中)
「ねぇ、今日の放課後、久しぶりにショッピング行かない??」
美優がいきなりの提案。
でも、たまにはいいかも。
最近、撮影ばっかで美優たちと
遊んでなかったしな……
雅は長い前髪をかきあげながら、
「私は構わないわ。結花、どうかしら??」
「今日は撮影ないし、全然オッケーだよ!!」
「ほんと??やったぁ!!じゃあ、駅前の新しく出来た雑貨屋さん行こ??」
「うん!!」
うわぁ、久しぶりだなぁ。
みんなと遊ぶの。楽しみ♪
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムなっちゃった」
「席もどるわ」
「じゃ、放課後ねぇ!!美優、楽しみにしてるよぉ」
「あたしも!!」
みんな自分の席にもどっていった。
あたしの席は一番後ろの窓側。
風がほどよく入ってきて気持ちいい。
ふと外を見ると、
空がとてもきれいだった。
もこもこの雲に、
キラキラの太陽。
癒される……。
「篠原も空、好きなの??」
誰かに話しかけられた。
誰だろう??と振り向くと、
クラスで人気の天宮大雅くんがいた。
「うん。大好きだよ。天宮くんも??」
「俺も。てか、前から言いたかったんだけど大雅でいいよ。みんなそう呼んでるし」
外でサッカーでも
してきたのだろうか。
額から汗が吹き出てて、
顔も紅潮している。
「じゃあ、あたしのことも結花でいいよ」
人懐こそうな笑顔を向ける大雅くん。
「マジで??じゃあよろしくな、結花」
「こちらこそ、大雅くん」
大雅くんとは結構仲が良いかな。
席も隣だし。
それに、意外と話が合うんだよね。
あたしがモデルだからって、
態度変えたりしないし。
他の男子は、
なんかすごい気使われるから、
話しずらいんだよね。