わたあめ。(更新中)
「となると、男子が一人足りねぇな。遠藤、彼氏とかいたっけ??」
「いるよ??吉村くんと雅、超有名じゃん」
「あ、健吾か。忘れてた」
これまた吉村くんもうちのクラスの中心メンバー。
印象は……
とにかく爽やかな人。
「じゃあ決まりだな。結花は女子誘っといて」
「了解!!」
放課後。
朝の約束通り、
駅前に遊びに来います。
あたしたちは
駅前のファーストフード店で
休憩をしていた。
さて、そろそろあの話をするかな。
「あのね、来週の日曜の花火大会、みんなで一緒に行かない??」
「行きたいっ」
一番に反応したのは美優。
「あ、実は大雅くん、芦屋くん、吉村くんも一緒なんだけど……」
ギラッ
ん?? 視線を感じる。
「……結花」
正体は雅だ。
「な、なにかなー、雅??」
「私に隠して彼氏作ってたのね!?ひどいわ、言ってくれてもよかったじゃないっ」
雅は腰まで伸ばした髪を左右に振りながら叫ぶ。
はぁー!?
かなりの誤解が生じてますけど!?
「あたしと大雅くんはそんなんじゃないよ!?祭行こうって誘われただけ」
「許さないわ、天宮!!私の結花に手出したら殺すわ」
誰か雅を止めて!?
「まぁまぁみぃちゃん」
美優は雅のことを『みぃちゃん』と呼ぶ。
小さい頃から変わらないね。
あたしたちは幼稚園のころからの幼なじみなんだ。
正直、ここまで仲良しでいられるなんて思ってなかったな。