泳いでね、スー〜震災の中で〜
「絶対に…ここより陸には近づくな!」

オババは、さっき、きつい口調で言っていた。


陸にいる、元気君達は大丈夫かな…。

「ノナ…明日…会えるといいね。」

お母さんは、僕の気持ちを察してヒレを背中にのせてきた。

僕は頷いてから、

「まず、僕が怪我しないようにしないとね…。」

と、お母さんを見た。

その時……。
< 55 / 108 >

この作品をシェア

pagetop