泳いでね、スー〜震災の中で〜
これなら、元気君達は助かる…。

僕の中に希望が湧いた。
それなのに……。
この後すぐに、その希望は絶望へと変わってしまったんだ…。


水が急に、海へと流れ始めた。
それも、さっきまでみたいな早い流れで…。

あちらこちらで、再びパニックが起きていた。
でも、元気君のお母さんは落ち着いているようにみえた。

僕は、元気君達が掴まる漂流物を、他の漂流物から守りながら、そう感じていた。
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