泳いでね、スー〜震災の中で〜
「スー、諦めちゃダメ!!」

って、元気君の声がしたんだ。

「疲れた…、元気君といたい…。」

こんな僕の声に、

「そんなスーとは遊んであげない!!生きて!!」

と、元気君は叱咤したかと思ったら、その後はいくら呼びかけても返事をしてくれなかった。

全く…言いたい事だけ言って…。

僕は目を覚ますと、周りの気配に気をつけた。

人間を近くに感じた時に、鰭を動かして、音をたてる事にしたんだ…。
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