泳いでね、スー〜震災の中で〜
でも、なかなか気付いてもらえずに時間だけが過ぎていた。


ある日、ヘリコプターにも気付いてもらえずに、

「もう…ダメかな…。」

と、改めて呟いた時、

「スー、妬けどするよ、体の向きを変えて。」

と、元気君のお母さんの声がした…。

言われるがままに、僕は体の向きを変えた。

その時だった…。

「何か…いるのか!?」

と、人間が近付いてきた。
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