Summer Love
01*
「最大級の感謝を」

なんて言って微笑んだら、あいつはきっと調子に乗って舞い上がって怪我でもするだろう。
そのくらい、お調子者で、鈍くて、それなのに変な意地とプライドは誰にも負けない。


…そんなあいつに恋したのもあたしからだった。
話しかけたのも、メアドを聞いたのも、一人こっそり部屋にこもって打ったメールを震える指で送信したのも、全部、全部、あたしからだった。
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