法螺吹きテラー
そうして、部活後。
今日も神花先輩の教室に来ていた。
昨日の先輩たちも、
揃って机の前に居た。
「見て、また文章が増えてるの」
言いながら、ノートを見せてくる。
「筆跡も、ちゃんと神花さんのだし」
並べられたのは、国語のプリント。
微妙に癖のある字で、
ちょっと真似するのは難しそうだ。
そんな文字で綴られていたのは、
『帰りたい。出口が無い。』
それを見てから、
安藤先輩が提案する。
「繋がりを探しましょう」