法螺吹きテラー
10.法螺吹きテラー
「佐野先生!」
廊下を歩いていると、
1人の女子生徒に呼び止められた。
あれから俺は、
大学に進み、教員免許を取って、
再び母校へと戻ってきた。
今度は、教師として。
この学校は私立だから、
異動はまずないだろう。
だからある意味、
このままずっとここで教職についていれば。
卒業できない、事になるのかもしれないな。
今でも時々、探してしまう。
2人の先輩の事を。
あれから随分年月が経って、
この学校も七不思議が完成した。
そして何故かオカルト好きが多く、
オカルト研究部なるものができていた。
ちなみに今は俺が顧問をしている。
今呼び止めてきたのも、
そこで部長をしている子だ。