【短】プロポーズは突然に

教室に入ると龍哉が腕を掴んでいた手を離した。

(謝るチャンスだ)

今、謝らなければ駄目だと思った。

「…あ、あの…」

「ん?」

「龍哉。ごめん!ここ1週間連絡しないで」

「…あ……俺こそごめん。」

「ううん。いいよ。言いたく無かったんでしょ」

「ああ。…そうじゃないとせっかく……」

そこで龍哉は、言葉を止める。


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