STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
9―迫る黒い影
☆☆☆☆☆
目が覚めると那智はもう
隣にはいなくて、あたしは
慌ててベッドを飛び出した。
ガウンを羽織ってリビングに
出ると、ちょうどダイニングの
テーブルに朝食を並べてた
那智が顔をあげて、
「あ、起きたか。おはよう」
「……お、おはよ」
もう何度も繰り返した、
いつもどおりの朝の挨拶。
那智の声も笑顔も、
いつもとなんら変わりない。
「後クロワッサン焼いたら
終わりだから、顔洗って
すぐ来いよ」
_
目が覚めると那智はもう
隣にはいなくて、あたしは
慌ててベッドを飛び出した。
ガウンを羽織ってリビングに
出ると、ちょうどダイニングの
テーブルに朝食を並べてた
那智が顔をあげて、
「あ、起きたか。おはよう」
「……お、おはよ」
もう何度も繰り返した、
いつもどおりの朝の挨拶。
那智の声も笑顔も、
いつもとなんら変わりない。
「後クロワッサン焼いたら
終わりだから、顔洗って
すぐ来いよ」
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