STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
顔はイケメンだけど、
きっとこんなヤツ中身は
腐り切ってるに決まってん
だから。



「おあいにくさま。

そんな見え透いた誘い
のるほどバカじゃな――…」



吐き捨てた言葉の最後が、凍る。



目の前に突きつけられた
あるモノに視線が釘付けに
なった。



「な――んで、そんなの……」



「何かの役に立つかなーと
思ってね。

どう? これ見たら少しは
聞く気出てきた?」



爽やかに笑って言う男が、
ハンパなく憎らしい。


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