STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
あたしは額から脂汗が流れ
そうな勢いだったけど、
和樹は全く気にする様子も
なくカラカラと笑う。



『大丈夫だよ。タクシー
だから車でバレることも
ないし、小夜子を拾って
おしまいなんだから』



「で、でも………」



……ダメだ。


こんなことを話してる
間にも、和樹は堀江家の
すぐそばまで行っちゃう
かもしれない。



これがきっかけで和樹が
あたしを疑ったり、真実が
バレるようなことがあれば……


せっかくうまく進んでた
のに、全部がムダになっちゃう。


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