STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
和樹は記述でも読むかの
ように平坦な声でそう言った。
あたしの頭は徐々に動きを
再開し――それと同時に、
背中に冷たい汗が伝うのを
感じる。
(ウ……ソでしょ?
それじゃ……和樹は、
知って……?)
「和―――…!」
言いかけた声は遮られた。
いや――出せなかった。
肩に回された腕がものすごい
力であたしの体を引き、
布団に沈ませるように
押さえ込んだから。
「……………っ!!」
そこに、あたしの知ってる
和樹の顔はもうなかった。
_
ように平坦な声でそう言った。
あたしの頭は徐々に動きを
再開し――それと同時に、
背中に冷たい汗が伝うのを
感じる。
(ウ……ソでしょ?
それじゃ……和樹は、
知って……?)
「和―――…!」
言いかけた声は遮られた。
いや――出せなかった。
肩に回された腕がものすごい
力であたしの体を引き、
布団に沈ませるように
押さえ込んだから。
「……………っ!!」
そこに、あたしの知ってる
和樹の顔はもうなかった。
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