STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「……………っ」



あたしは何も言わない。



もうこんな男と口を
きくのも嫌だった。



だけどそんな態度は和樹の
神経を逆なでしたみたいで、
和樹は舌打ちしてもう一度
あたしの頬を打つ。



イラ立ちを剥き出しにした
瞳が刺すようにあたしを見た。



でもやがてその顔には暗い
笑みが浮かび、和樹は
ドアの外に目を向ける。



「仕方ないな。

おとなしく白状するなら
勘弁してやろうとも思ったけど。

そんな態度なら、こっちも
強行手段に出るしかねーよなぁ」


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