STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
そう言って和樹は片手を
上げパチンと指を鳴らした。



とたん、鍵が閉まってると
思ってた部屋のドアが開き、
外から二人の見知らぬ男が
入ってくる。



(え―――…?)



恐怖に、意識が遠退き
そうになる。



あたしだってバカじゃない。



この状況で二人の男の
登場が意味することは……

想像するまでもなく、
わかるから……。



「小夜……じゃなかった、
お前がどこまで堪えられる
のか、試してみようじゃないか。

逃げたかったらいさぎよく
白状する。

選択肢はそれしかないからな?」


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