STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
あたしは自分でも信じられ
ない鼻にかかる甘ったるい
声で答えてた。



「汐音(シオ)……」



「汐音、か。いい名前だね」



フッと笑った那智の声に、
なぜか体がしびれる。



「んっ………」



再びふりかかったキスに、
あたしはもう何も考えられ
なくなって目を閉じた――…。





     * * *


_
< 3 / 396 >

この作品をシェア

pagetop