STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
11―オレのもの 〜include 那智side〜
☆☆☆☆☆
知らせを受けた時、那智は
まるで足元の地面が一気に
崩れてなくなるような
感覚に陥った。
「それ――間違いないん
だろうな――…?」
電話口に尋ねる声が
かすかに震えている。
『間違いないよ。
ねぇ、絶対ヤバい状況だよ。
那智、あなたあの子に
何を――?』
「名前をもう1回教えろ!」
問いかけをムリヤリ遮って
那智は大声で叫ぶ。
ここは廊下で、ドア一枚
隔てたすぐ隣に仕事仲間が
いるなんてことも、気に
する余裕はなかった。
_
知らせを受けた時、那智は
まるで足元の地面が一気に
崩れてなくなるような
感覚に陥った。
「それ――間違いないん
だろうな――…?」
電話口に尋ねる声が
かすかに震えている。
『間違いないよ。
ねぇ、絶対ヤバい状況だよ。
那智、あなたあの子に
何を――?』
「名前をもう1回教えろ!」
問いかけをムリヤリ遮って
那智は大声で叫ぶ。
ここは廊下で、ドア一枚
隔てたすぐ隣に仕事仲間が
いるなんてことも、気に
する余裕はなかった。
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