STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
電話の声が告げたホテルの
名前を頭に叩き込むと
同時に、走り出す。
今から自分がしようとして
いることはメチャクチャだ。
リサイタルのための運営
スタッフ総出での打ち合わせ。
その最中に携帯で連絡を
受けた主役が席を外し、
あろうことかそのまま姿を
くらまそうというのだから。
(下手したらポシャるな。
けど――それどころじゃ
ない……!)
汐音の身が危ない。
それを想像した瞬間、
もう冷静さなんて一瞬で
忘れ去った。
_
名前を頭に叩き込むと
同時に、走り出す。
今から自分がしようとして
いることはメチャクチャだ。
リサイタルのための運営
スタッフ総出での打ち合わせ。
その最中に携帯で連絡を
受けた主役が席を外し、
あろうことかそのまま姿を
くらまそうというのだから。
(下手したらポシャるな。
けど――それどころじゃ
ない……!)
汐音の身が危ない。
それを想像した瞬間、
もう冷静さなんて一瞬で
忘れ去った。
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