STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「そんなことはどうでもいい。

この中で間違いないんだな?」



「ないよ。

高瀬も間違いなくここから
出てきた」



「わかった。

悪いけど舞、頼まれてくれ」



那智はその場に頼み事を
した舞を残し、自分は
ホテルの中に入る。



辺りを見回してスタッフ
ルームの位置に見当を
つけると、さらにズンズン
奥へ進み、



「ここか………」



“STAFF ONLY”と書かれた
ベージュの鉄扉。



那智は力任せにそれを
両手で叩いた。



「オイッ、開けろ!」


_
< 308 / 396 >

この作品をシェア

pagetop