STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「警戒しすぎ。

食事するだけだっての」



「え!?」



あたしが声をあげた時には
男はもう扉を開けてて、
中の明るさがパァッと
漏れてきた。



(レストランだったんだ……)



しかも、ただのじゃない。



毛足の長い絨毯敷き、
天井にはシャンデリア。



黒いタキシードみたいな
制服に身を包んだ男の
店員が、すぐにこっちに
駆けつけてきて――…。



「いらっしゃいませ。

ようこそおいで下さいました」



上品な口調で、出迎える。



………明らかに、“高級”
レストラン。


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