STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
あたしのカッコはキャミ
ソールにカーデ、下なんて
デニムのミニスカ。


明らかにこんな店に入れる
服装じゃない。



だけど男は腰に回した腕を
さらにグッと引き寄せて、
事もなげに言った。



「大丈夫。
オレは優遇されてんの。

それに、個室だし」



「え―――…??」



呆気にとられてるうちに
男は強引にあたしを引いて
奥へと進む。



沢山のテーブルが並ぶ
ホールの方じゃなく、
左手にある階段を
のぼって2階へ。


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