STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
13―捨て猫の帰る場所
☆☆☆☆☆
目覚めると、室内には
夜の静けさが満ちてた。
ピアノの音はもうしない。
それどころか何の物音も
しなくて、あたしは時計で
時間を確認する。
もっと遅い時間かと思った
けど、針は22時を指してた。
(あれ……? この時間
じゃ、那智はまだ起きてる
はずなのに……)
どうしてこんなに
静かなんだろう?
言いようのない不安を
感じて、あたしはベッドを
抜け出した。
体のダルさももうない。
_
目覚めると、室内には
夜の静けさが満ちてた。
ピアノの音はもうしない。
それどころか何の物音も
しなくて、あたしは時計で
時間を確認する。
もっと遅い時間かと思った
けど、針は22時を指してた。
(あれ……? この時間
じゃ、那智はまだ起きてる
はずなのに……)
どうしてこんなに
静かなんだろう?
言いようのない不安を
感じて、あたしはベッドを
抜け出した。
体のダルさももうない。
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