STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
大急ぎでそこに駆け寄り、
窓の鍵もかかってない
ことを確認した。
ここに違いない。
カーテンを大きく開いて、
ガラス窓を開けると……。
「―――汐音?
ビックリした。起きたんだ?」
ベランダの柵の端に立つ
那智が、ハッとした顔で
あたしを振り返る。
(よかった――いた……!)
「………ウン」
『探したじゃない!』って
怒鳴りたい気分だったけど、
別に那智は悪くない。
だからグッと堪えて低い
声で答えると、那智は
首をかしげて、
_
窓の鍵もかかってない
ことを確認した。
ここに違いない。
カーテンを大きく開いて、
ガラス窓を開けると……。
「―――汐音?
ビックリした。起きたんだ?」
ベランダの柵の端に立つ
那智が、ハッとした顔で
あたしを振り返る。
(よかった――いた……!)
「………ウン」
『探したじゃない!』って
怒鳴りたい気分だったけど、
別に那智は悪くない。
だからグッと堪えて低い
声で答えると、那智は
首をかしげて、
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