STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
それじゃあ那智――あの時、
起きて――…!?
「……教えてくれて
嬉しかったよ、汐音」
「バ、バカじゃないのっ。
んなの、盗み聞きじゃん……!」
精一杯の声で文句を言う
けど……そんなのもう、
形だけだ。
那智も少しも気にした
様子もなく、再びギュッと
あたしを抱きしめると言った。
「これからはここが、
汐音の家だ。
オレも汐音も、家族なんて
語るのはまだまだ早い
未熟者だけどさ。
だけどこれからここで、
一緒に生きていこう」
「那智――…」
_
起きて――…!?
「……教えてくれて
嬉しかったよ、汐音」
「バ、バカじゃないのっ。
んなの、盗み聞きじゃん……!」
精一杯の声で文句を言う
けど……そんなのもう、
形だけだ。
那智も少しも気にした
様子もなく、再びギュッと
あたしを抱きしめると言った。
「これからはここが、
汐音の家だ。
オレも汐音も、家族なんて
語るのはまだまだ早い
未熟者だけどさ。
だけどこれからここで、
一緒に生きていこう」
「那智――…」
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