STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
色素の薄い茶色がかった
瞳に、しっかりとあたしを
とらえて。
那智はあたしを貫く矢の
ように、そう、まっすぐな
問いを放ったんだ。
「な……に、言って……」
あたしのノドから漏れる
声は、情けないくらい
かすれてる。
「だって顔に書いてある。
今夜だけじゃなく、いつもね。
“本当はこんなことしたくない”
“もう疲れた”って」
「ハッ――笑える!
何わかったようなこと
言ってんの??」
あたしは明らかな嘲笑を
向けたけど、那智は少しも
揺るがなかった。
_
瞳に、しっかりとあたしを
とらえて。
那智はあたしを貫く矢の
ように、そう、まっすぐな
問いを放ったんだ。
「な……に、言って……」
あたしのノドから漏れる
声は、情けないくらい
かすれてる。
「だって顔に書いてある。
今夜だけじゃなく、いつもね。
“本当はこんなことしたくない”
“もう疲れた”って」
「ハッ――笑える!
何わかったようなこと
言ってんの??」
あたしは明らかな嘲笑を
向けたけど、那智は少しも
揺るがなかった。
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