STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「――――!?」



ギョッとして顔をあげる。



ア然とするあたしに男は続けて、



「哀れな中年つかまえて、
キミも精が出るね。

そんなにお金が欲しいの?」



「なっ………!?」



今度こそ目が点になった。



ナンなのコイツは。



なんでたまたまぶつかった
だけの相手にンなこと
言われなきゃいけないのよ!?



「ア、アンタに
関係ないでしょっ!!」



あたしは上ずった声で
叫んでその場を走り
去ろうと思った。


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