STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「しつこいわね。

できないものはできないん
だってば」



イラ立ちをあらわにして
吐き捨てたら、那智は
キレイな眉をハの字にして
首をひねった。



「ずいぶんかたくなだな。

あ、言っとくけど別に
相手は汚い中年ってわけ
じゃないよ?」



「関係ないわ。

あたし、基本的に
セックスが嫌いなの」



こうでも言えば納得する
かと思ってキッパリと
言ってみる。



すると、とたんに那智は
目を真ん丸にした。



「これは意外だな。

それ、マジ?」


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