STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
(そうだよね。

今日からあたしはここで
生活するんだから……)



他にも部屋があるのは
わかってたけど、那智は
ちゃんと専用の部屋も
与えてくれるつもりらしい。



『見に行く?』と聞かれた
から、あたしは頷いて彼に
渡された男もののシャツを着た。



ブカブカだけど丈が長い
から、太ももくらいまで隠れる。



「歩ける?」



「歩けるわよ。
病人じゃないんだから」



手を貸そうとする那智の
掌を軽く払って彼についてった。


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