こんな恋の話し
私達の話しを聞いて、うつらうつらしていた幸恵がむくりと起きて


「今はいないかな~」

と、同じく彩香のお菓子を摘む。

「私も今はバイトが楽しいからいいや~」
私は中学を卒業して直ぐに、近くのファミレスでバイトしていた。

「でた!勤労少女!」

彩香が茶化す。

事実だった。
給料の殆どはうちに入れていたけど、それでもお小遣いは今までより随分上がり、大好きなライブにたくさん行けるのは楽しみだったし、何より私はサービス業が好きだった様で、バイトに行くのも楽しくて仕方なかった。

そして、我が家の生活が潤い嬉しそうな母の笑顔が見れて幸せだった。



「まあまあ焦って作るもんじゃないしね。」
恋愛番長 絵美は言った。

そうこうしていると目的地の研修センターへ到着した。
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