こんな恋の話し
皆があんな事言うから多少意識したけど、ちょっと話してみたら面白い人だった。

「野菜炒まったね、私交代するよ」

「渡邉さんってお母さんみたいだよね~ほら、今も先頭切ってカレー作ってるし」
彼は笑いながら、そう呟いた。

「よく言われるよ、それ。ただの世話焼きなんだけどね。」

私も笑いながらそう答えた。
その発言は恋愛対象ではないな。

「まぁそういうのが、好きな男子もいるからさ。佐藤たちと話してたんだよね~世話焼き女房な感じってさ」
岩田君は汗を拭いながら私の噂話をしてくれた。

「へえー男子ってそんな話してるの?てか、佐藤って誰?」

「渡邉さん、もう一ヶ月経つからクラスメイト位覚えておいたら」
呆れ顔の岩田君は遠くを指さして

「あいつだよ、佐藤」
って教えてくれた先には、私の次に教室くる背の高い彼だった。
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