庶民♀♂御曹司【短編】
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「光芽・・・。」
「ごめん。間に合わなかったな。」
「来て、来てくれたんだ・・・嬉しい」
光芽は、私にそっとキスをすると、寝たままの私に軽く抱きついた。
「なぁ。子供の名前どうする?」
私たちは、この日まで考えなかった。
生まれた日に、何か特徴のあることがあれば、その名前にしたかったから・・・
「女の子が長女で男の子が・・・ねぇ、どうしようか?」
「そうだな・・・。」
光芽は、病室の窓を見て、私を見た。
「結衣・・・雪だ」