【完】どの夏よりも切なく

「え!?嘘!?」



『嘘ってなんだよ。俺が嘘つくやつだって言うわけ?』



「いや、そんなんじゃないけど…断られると思ってたから」



『ふうん……』



日下部はそう言った後、小さな声で『今年の夏はいつもとは違うから』



そう呟いた。


その言葉に、日下部の無念な思いが詰まっているような気がして、私は精いっぱい…楽しませてあげたいなと思ったんだ。




< 2 / 16 >

この作品をシェア

pagetop