【完】どの夏よりも切なく

「日下部!」



大きな声で名前を呼ぶと、日下部が私の方を向いて、驚いたように目を丸くさせた。



「なつき?誰かと思った」



「そう…かなぁ」



当たり前じゃん。

気合いいれたもんって、思ったけれど。




ちょっと謙遜してみせたりして。



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