82歳、ベッドの上で②

私はおばあちゃんの頬に
そっと触れた



まだこんなに柔らかく
温かいのに…



そのまま呆然とする私



お母さんは看護師さんと
話をしているようだった



『これからお着替え
させてくれるって』



お母さんが戻ってきて
荷物を持つ



みんなで病室の外に出て
終わるのを待った



シーンとしたロビーには
私のすすり泣く声だけが
響いていた


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