82歳、ベッドの上で②

□約束



それから数年が経ち
私は看護師になった



おばあちゃんのために
叶えたかった夢



遅くなってしまった



けれど



諦めなかったよ




だってお日様はいつも
空で笑ってたから




お日様の笑顔は

おばあちゃんの
笑顔なんだから…




大好きだった
おばあちゃん



今も大好きな
おばあちゃん




あのね
おばあちゃん


私が働く病院には
お年寄りが多いんだ



おばあちゃんに
してあげたかったこと



出来なかったから…





あのね



嬉しそうに
笑ってくれると



私も嬉しいんだ





< 33 / 36 >

この作品をシェア

pagetop