キミへ
惟くんも実は笑い上戸。何気千嘉と話が合うんじゃない?って1回言ったけど、話し掛けれないって。
有名すぎるが故の行動だよね。
「あ、前半終わったみたいだね〜」
「ホントだ〜」
あー雅がアクビしながら教室出てった。
お、千嘉とイタチが一緒に居る。
あとは玲音たち一緒か…。
にしても千嘉とイタチ? 意外な組み合わせじゃない??
「あーんな」
「ほわっ!」
いきなり目の前に怜衣が来て驚いた。
いやかなり。
そのせいで変な声出た。
「お前…“ほわ”ってなに?」
大爆笑する怜衣にムカついて放っといて教室を出た。
「ちょ、置いてくなよっ」
「あーなんか幻聴聞こえるわ」
「存在否定!?」
そう言った怜衣に今度はあたしが大爆笑した。
存在否定って…!! 大袈裟すぎ…ッ!!
「ぷくく…っ」
「ったく…、笑いすぎ」
「いひゃい…」
頬っぺたをつままれてそのままびよーんと伸ばされる。