キミへ

惟くんも実は笑い上戸。何気千嘉と話が合うんじゃない?って1回言ったけど、話し掛けれないって。

有名すぎるが故の行動だよね。



「あ、前半終わったみたいだね〜」

「ホントだ〜」



あー雅がアクビしながら教室出てった。

お、千嘉とイタチが一緒に居る。

あとは玲音たち一緒か…。

にしても千嘉とイタチ? 意外な組み合わせじゃない??



「あーんな」

「ほわっ!」



いきなり目の前に怜衣が来て驚いた。

いやかなり。

そのせいで変な声出た。



「お前…“ほわ”ってなに?」



大爆笑する怜衣にムカついて放っといて教室を出た。



「ちょ、置いてくなよっ」

「あーなんか幻聴聞こえるわ」

「存在否定!?」



そう言った怜衣に今度はあたしが大爆笑した。

存在否定って…!! 大袈裟すぎ…ッ!!



「ぷくく…っ」

「ったく…、笑いすぎ」

「いひゃい…」



頬っぺたをつままれてそのままびよーんと伸ばされる。




< 145 / 203 >

この作品をシェア

pagetop