キミへ
「マジ? 応援してよ」
「じゃ俺隊長補佐だな」
ちょっと本気にされた。てかみやびん今恋してんの?
「恋せよ女子!」
「だね! あたししてないけど」
「んな悲しいこと言うな〜杏菜」
「そうそう! 杏菜にはいくらでも男がいるんだから!」
「え゙」
「は?」
意味ありげなみやびんの発言に怜衣は野太い声を出したけど、あたしには意味が分からなかった。
「じゃお邪魔しましたぁ〜♪」
そう言って颯爽と去って行ったみやびん。
「何? あの子」
「さぁ?……んじゃ行くか?」
「うん」
あたしは怜衣の後ろについて歩いた。
「何か食べたいもんある?」
「ん〜…裏でいっぱいつまみ食いしてたからな〜」
「マジ? 何してんの杏菜」
おかしそうに笑う怜衣にあたしは見入っていた。
「? 杏菜?」
「へっ?」
「どした? ボーッとして」
「う、ううん! なんでもないよ」
あたしはクレープ屋を見つけてそっちに行った