キミへ
3RD
「えぇぇえ!!?」
「ちょっ、声声!!」
ま、屋上だからいーんだけども・・・・。
「あー、だから最近よそよそしかったのねぇ?」
ニヤニヤしながら千嘉がそう言った。
さすが・・・洞察力が獣なみの千嘉サマー・・・
話の内容はあたしと怜衣のこと。
文化祭以来、他人行儀なあたし達を不審に思った2人があたしに事情聴取をしに屋上へと連れてこられた。
みんなよく考えてよ? 11月間近なこの時期。
冬間近なこの時期!
誰が寒いなか屋上で談話する!?
寒いのが苦手っつーか、キライなあたしはかなりの厚着。
端から見ても、さすがに暑いんじゃない?って思うくらいの厚着。
だって寒いんだ。夏は夏で暑いからキライだが。
夏だったら冬のがマシって思うけど、逆に冬だったら夏がマシと矛盾するこの第2の嫌な季節。
夏や冬が好きな人の気が知れない。
・・っと、話が逸れた。