キミへ
「玲音も、やっぱ?」
《ってことは杏菜も?》
「うん…。強制参加。弟もだよ」
《マジか…》
伊良内グループってそんなに凄いとこだったっけ……?
「お互い様々だね」
《そうだね。じゃ月曜日、だな》
「うん、バイバイ」
電話は切られて、あたしはベッドに倒れこんだ。
あー…やだなぁ、社交界。しかもパーティーだなんて……。
「ヤな予感して仕方ないや…」
マジ行きたくない…。
でも今回の父さんに逆らえないし……。
「行くしかないってことか…」
溜め息をついて寝ることにした。