キミへ
転校初日
どうも、初めまして。
間宮 杏菜(マミヤアンナ)です。早速転校先に来たのはいいんですが、元不良校なだけに学校には落書きがされてました。
学校に入って、職員室を探していれば簡単に見つかった。
だって、小学生でも読めるようなおっきく平仮名で「し ょ く い ん し つ !」と書いてあった。
それには少し笑いそうになったが。
「えーと〜?……間宮姉弟ね」
「はい」
「間宮杏菜は、オレが担任だな」
「よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると、先生は笑って今度は來亞の方を見た。
「おう。んで間宮來亞は、望月先生だ」
「よろしくね、來亞くん」
「はーい」
保健室の先生みたいな先生だな。あたしの担任はなんかゴツいし。
え、なんか先生交換してほしい。あたしも女がよかった…
「おし、行くか」
「…はい」
「あんちゃんまたね!」
望月先生(?)がヒラヒラと手を振って笑っていた。
一応笑っておいたさ。何でかって? だって笑顔にキュンときたから。
「しっかし…、」
ゴツい先生、もとい権田先生はあたしをマジマジと見て言った。
「お前らホントにキョーダイか?」
地味にうぜ。あたしは今地味子なんですよ、先生。……なんて言えるハズもなく。