キミへ


「アハハ…。よく言われます…」


空笑いして遠くを見つめるしかない。

先生…、ハッキリ言い過ぎでしょ…。

地味子、何かといいんですよ、声掛けられないし……。



「んじゃ、呼んだら入って来い」

「はい」



上をチラッと見上げると「2 − 3 ゴ ダ ン ク ラ ス!!」とデカデカと女字で書かれていた。



(ゴダン…クラス……?)



なんか…、別の意味になるんじゃ……?



「オーイ、入って来〜い」



……ホント緩いっすね、先生。

ガラガラガラ、と半分壊れそうなドアを開けた。

そして、一瞬だけ目が点になりました。

赤、黄緑、黄、紫、ピンク、金、銀、茶…etc.



(さすが不良校です…)



色とりどりな髪色。怖いくらい個性的だ。



「ごんだぁ! それがウワサのてんこーせーかっ!?」



なんだよ、ウワサって。来る前からそんなのあったのか。

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