キミへ
−雅side−


「なあ、玲音」



アタシと怜衣のケンカを止めに来た玲音。

毎っ回ストッパー役は玲音なんだよね



「さっき杏菜と何話してた?」



ああ、だからチラチラ杏菜んこと気になって見てたんだ?

ほんと、一目惚れってすげー



「あ? お前に関係ねぇだろ」



玲音の性格上言わないだろうな、とは思ってたけど…。

さっきの玲音の笑顔見たら、気になるのは仕方ないよねぇ…。

アタシだって気になるし。



「何? 言えねぇような内容なワケ?」

「お前にいちいち言わなきゃいけねぇの?」



これはやばい…。

千嘉もそう思ったのか、立ち上がって怜衣の次の行動を待った。



「てめぇ……」

「気になるならお前が杏菜に聞けよ」



そこでキレたのか、怜衣が玲音に殴りかかった。



「ちょ、怜衣!!」




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