キミへ

何も知らないからこそ先輩の気持ちは受け取れない。



「ん。まぁ杏菜が言うんだし、いいんじゃない?」

「そーそー。アイツらも喜ぶよ」

「アイツら?」



アイツら、って誰よ?



「あ〜、怜衣とかだよ」

「うんうん。」

「雅ちゃんって」

「杏菜、雅って呼びなさい?」

「うちも。ちゃん付けだと昔のツレ思い出してムカつく」



昔に何があったの、あなた。



「ホラホラ」

「……雅」

「うんっ」



目を輝かせて喜ぶ雅。可愛すぎんだろその姿!



「うちもうちもーっ」

「…千嘉?」

「ひゃわー」



頬っぺに両手を当てて喜ぶ。

……2人とも可愛すぎ



< 54 / 203 >

この作品をシェア

pagetop