キミへ
何も知らないからこそ先輩の気持ちは受け取れない。
「ん。まぁ杏菜が言うんだし、いいんじゃない?」
「そーそー。アイツらも喜ぶよ」
「アイツら?」
アイツら、って誰よ?
「あ〜、怜衣とかだよ」
「うんうん。」
「雅ちゃんって」
「杏菜、雅って呼びなさい?」
「うちも。ちゃん付けだと昔のツレ思い出してムカつく」
昔に何があったの、あなた。
「ホラホラ」
「……雅」
「うんっ」
目を輝かせて喜ぶ雅。可愛すぎんだろその姿!
「うちもうちもーっ」
「…千嘉?」
「ひゃわー」
頬っぺに両手を当てて喜ぶ。
……2人とも可愛すぎ